勉強しなさい!はNG
「みなさん、勉強してますか?」と質問しても、帰ってくる答えは、たいてい「何を?」だと思います。
それと一緒です。「勉強しなさい!」は、何を?どうやって?何の目的で?が抜けてます。しかも、それを考えるのは、親だけの仕事ではありません。親子共同でやるか、子供自身が決めることです。
では、どうすれば、子供は勉強してくれるのか?
「親の背を見て子は育つ!」このことわざ、どこかで聞いたことあると思います。しかし、実行に移している人って、あまりいないのではないでしょうか?
よく、「小学校のうちは、一緒に勉強して教えていたのですが、中学校になると、反抗して、一緒にやってくれません。」という相談を受けます。子供さんの学力は上がっても、理解力は果たして上がっているのでしょうか?
「勉強しなさい」を連呼して、自分は何もやらない。「親が働いて金稼いでいるから、親は家で勉強しなくてもいいんだ!」という親よりは、まだ、寄り添おうとしているだけ、いいかもしれませんが・・・・
では、どうやれば、勉強してくれるのでしょうか?
勉強の三大要素①「集中力」
勉強をする子になるのは、この3要素が最低限必要かなと思います。最初の「集中力」は、何も、勉強に限ったことではありません。ゲームでもなんでもいいと思います。要は「遊び方」を工夫させればいいと思っています。
昔のゲームは、単純に点数のみだった気がしますが、今は複雑ですし、造る側もありとあらゆる工夫をしています。
それらを分類するなり、競わせるなり、今の状況で最高のパフォーマンスを出すにはどうすればいいか?などなど。何かに没頭するときって、すごい「集中力」を発揮してますよね。それでいいと思います。
勉強の三大要素②「自律性」
これは、「勉強しないとやばいな」と思う生徒ほど、「自律性」はついているように思います。しかし、何より、親が学ぶことを楽しんでいる様子を見せることで、この「自律性」はついていくと思います。
例えば、生徒のお母さんが、今でも「管楽器」を演奏されていて、コンサートなどにも出場されている方がいます。その方のお子さんは、もちろん「吹奏楽部」です。親御さんが、まだまだ上を目指すんだという姿をみて、尊敬していると言っていました。もちろん、反抗期などありません。
親が、インターネットなどで、いろんな記事を見ていたり、テレビでニュースをしっかりと見ていたり、本を読んでいたり・・・・そんな姿を子供たちは、しっかりと見ています。
そういうことが、なかなかできないほど、日常生活は忙しい!とおっしゃる方も多いと思います。「知的水準」、「情報格差」などが、そのまま「経済格差」につながりつつある証明かとも思います。
ここで気づかれた方は素晴らしいと思うのですが、「学歴」と書いていません。成績が上がったところで、いい仕事について、給料が多いかというと、そんな時代は、2~30年前に終わっています。
勉強の三大要素③「知的探求心」
これこそ、家庭の仕事ではないでしょうか?両親の趣味って、結構子供に影響します。そして、影響を受けた子供は、自分なりにその世界を広げようとします。そして、いわゆる「個性」が育っていくわけです。
ここで、「知ることの楽しさ」を親子で共有できると、最高だと思います。まぁ、なかなか親子で同じ趣味をもつのは、なかなか難しいことですが、それでも、親が何かに夢中になっている姿は、子供はちゃんと見ています。そうすると、興味を持った分野に対して、より広く、より深く知ろうとします。そして、「知ることの楽しさ」を子供に認識させてあげればいいのです。
子育てって、子供が小学生以降になれば・・・・
子育ての中でも、個人差もありますが、3歳までは大変ですよね。その代わり、一生分の可愛さ、癒しも同時に提供してくれます。
小学生以降は、成長をアシストしながら、保護者の皆様も、自分の人生なのですから、その時からでも遅くはありません。何か、楽しみをもって、人生を謳歌された方が、結果的に、俗にいう「頭のいい」子供に育つように思えます。
いろいろな研究者、識者、インフルエンサーも同様のことを言われていますし、自分自身、50年近く生きてきて、同じように思います。
どうか、今からでも実践に移されてみてはいかがですか?